Pennant Lab
ルール・制度

クライマックスシリーズ(CS)の仕組み ― 1位の特権と、下剋上

Pennant Labでは優勝確率だけでなく、CS圏内(3位以内)に入る確率も出しています。そもそもクライマックスシリーズ(CS)とは何か、その仕組みを押さえておくと、シーズン終盤の3位争いがぐっと面白くなります。

CSは、日本シリーズへの入場券をかけた戦い

CSは、レギュラーシーズンが終わったあとに行われる、日本シリーズ出場をかけたトーナメントです。今の形(セ・パ両リーグで実施)になったのは2007年から。リーグの上位3チームが進みます。

構成は2段階です。

  • ファーストステージ:2位 vs 3位。3試合制で、先に2勝したチームが勝ち上がり
  • ファイナルステージ:1位 vs ファーストの勝者。6試合制で、先に4勝したほうが日本シリーズへ

1位であることの、大きな価値

ここで効いてくるのが、1位に与えられるアドバンテージです。ファイナルステージでは、1位のチームがあらかじめ1勝を持った状態で始まります。つまり相手は4勝、1位は3勝すれば突破できる。

このハンデがあるおかげで、リーグを1位で終える価値はとても大きい。「どうせCSがあるなら順位はこだわらなくていいのでは」と思われがちですが、実際にはこの1勝の重みが効いて、1位通過のチームがファイナルを制する確率はかなり高くなります。

それでも起こる、下剋上

とはいえ、順位が下のチームが勝ち上がる「下剋上」もちゃんと起こります。有名なのは2010年のロッテで、レギュラーシーズン3位から勝ち上がり、そのまま日本一まで駆け上がりました。短期決戦は勢いやその時の投手のコンディションが大きく、シーズンの順位どおりにはいかない。ここがCSのスリリングなところです。

だからPennant Labは「3位以内」も出している

このCS制度があるおかげで、優勝を逃したチームにとっても「3位以内に入れるか」が最後まで大きな目標になります。だからPennant Labでは、優勝確率だけでなくCS圏内に入る確率も計算して出しています。

順位確率の分布を眺めると、「優勝はもう厳しいけれど、3位争いは大混戦」という状況が数字ではっきり見えます。9月のペナントレースが盛り上がるのは、このCSという仕組みがあるからだと、私は思っています。